2004年7月号

今月の Best MOTORing スーパースポーツ特集。数号前にも似たような企画でやっていたが、今回は更に気合が入っていた。

登場車種は、フェラーリ360モデナランボルギーニガヤルド,ポルシェGT3,BMW M3 CSL,NSX-Rという組み合わせ。フェラーリ360モデナ(F1シフトのやつ)に加え、今回はチャレンジ・ストラダーレという元々軽い360モデナ(1290kg)を更に110kgも(!)軽量化して、1180kgという超絶なスペックを持つクルマをを登場させてきた。ポルシェは前回の企画でティプトロを登場させていまひとつだったが、今回はGT3クラブスポーツで気合十分。ガヤルドは周りに合わせたのか、e-ギアというセミオートマタイプが登場。

今回は序章という事で、谷田部の高速周回路を使った最高速や0-400mのテストだった。ここではストラダーレが圧倒的に速かった。0-400mでは、今までのF1マチックの最大の弱点(とオレは思っている)のスタートでも、F1ばりのローンチコントロールが搭載されていて、適度なホイールスピンをさせながらフル加速していく。今までのようにアイドリング状態からスタートさせた場合と比較しても、0.25秒も速くなっているのはさすが。これは M3 CSLにも搭載されていた。最大の弱点も克服されたとなると、もはや速く走るためだけならMTはいらない、って事になったと言っても過言ではないね。Hパターンのシフトチェンジやヒール&トゥを楽しむ、というアナログ的な楽しみ方はもちろんあるんだが‥と、書きつつオレもMTが好きなんだけどね(w でも、ストラダーレのシステムが載ってるなら、そっちが欲しいかも(w

最高速テストでのストラダーレは、ノーマルのモデナに比べて空力が改善されているらしく、超高速域での安定性がぐっと増している‥らしい(w 空力に関しては更に上を行くNSX-Rがある。こっちはマイナスリフトを達成しているだけあって、200km/hを超えたあたりから路面にぐんぐん吸い付いていって、バンクの中ではドライバーの血が下がる〜w現象が出ている程。谷田部のバンクをアクセル全開で行けちゃうのはすげ〜なと思ったよ。しかし、動力性能は他のスポーツカーには全く敵わず、100km/hからのフル加速では一緒に走った360モデナNSX-Rを写そうとすると、カメラのフレームからはみ出してしまいそうな程差を付けられていた(苦笑)。そろそろ欧州車に対抗出来るようなスーパースポーツカーを作って欲しいね。F1でも好調になってきたんだから、市販車でもイメージリーダーになるようなものを「採算度外視で 」作ってください(爆)

何にせよ、今月号はフェラーリ好きなら絶対に買っとけ!!という出来。ストラダーレの速さに痺れるよ。フェラーリはいつでもこういう存在でいて欲しいね。